ヒアルロン酸と関節痛
ヒアルロン酸は関節痛の治療に注射としてよく使われています。ここではヒアルロン酸の関節痛治療について解説します。
ヒアルロン酸と関節
ヒアルロン酸は関節痛、ひざの痛みの緩和に使われています。
ヒアルロン酸は関節液、関節軟骨などに含まれ、潤滑作用(骨と骨の間の滑りをよくする)や緩衝作用(クッションとしての役割)など、関節の動きを良くする働きをしています。
関節軟骨とは関節がよく働き、また重い体重を受けられるように、骨の端を弾力性のある物質が覆っています。
関節軟骨は、コラーゲンという硬いたんぱく質がスポンジのような構造をして、その間にコンドロイチン硫酸とケラタン硫酸というコンニャクのような物質がたくさん詰まってできています。
この構造のおかげで、関節軟骨は大きな衝撃にも耐えられる構造をしています。
関節軟骨をつくる軟骨細胞は、軟骨内に分散していますが、細胞の周辺に少量のヒアルロン酸があります。
ヒアルロン酸は、体の中で滑膜の細胞が関節液とともに生産します。
関節を曲げる、関節を圧迫する、などの際にヒアルロン酸は、関節軟骨の表面と表面の間で圧縮されます。
ヒアルロン酸が圧縮されることで、関節面を接触しないように押し広げる働きをしています。
このようにしてヒアルロン酸は関節軟骨の表面を摩擦により擦り減るのを防いでいます。
ヒアルロン酸とひざの痛み改善
ひざの痛みで多いのは変形性ひざ関節症です。
加齢とともにひざ関節の関節液(関節の周囲を満たす液体)のヒアルロン酸の濃度が低下することてひざの痛みが起こります。
変形性ひざ関節症や関節リウマチでは関節液の主成分であるヒアルロン酸が酵素の力で壊されてしまうのです。
ひざ関節にヒアルロン酸を注射して、関節液のヒアルロン酸濃度を高め、ひざの痛みをやわらげる治療が行われています。
ヒアルロン酸注射は関節機能改善剤を関節内に投与するものです。
関節機能改善剤には純度の高いヒアルロン酸が使用されています。
ヒアルロン酸注射は肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)の治療にも使われています。
ヒアルロン酸注射での治療は、1週間に1回、5週連続して注射し、痛みが治まればそこで治療を終了します。
痛みが続く場合は、その後2〜4週間ごとに1回の割合で注射を行います。
多くは、治療開始から2〜3週間後には炎症が治まってくるようです。
痛みで歩けなかった人が、積極的に外出できるようになるケースもあります。
関節リウマチの症状と治療
関節リウマチは、滑膜(かつまく)に炎症が起こって、軟骨や骨が破壊される病気です。
分子の大きな新しいヒアルロン酸製剤は、関節リウマチのひざにも効果があります。
発症後、早い時期にヒアルロン酸を注射すると、滑膜の腫れや痛みを和らげ、炎症による関節の破壊を抑える効果があります。
ヒアルロン酸で五十肩の治療
五十肩と呼ばれる「肩関節周囲炎」は、肩関節の炎症によって痛みが起こる病気です。
ヒアルロン酸を注射して、関節液のヒアルロン酸濃度を高め、ひざの痛みをやわらげる治療が行われています。
ヒアルロン酸注射は関節機能改善剤を関節内に投与するものです。
関節機能改善剤には純度の高いヒアルロン酸が使用されています。
ヒアルロン酸は1週間に1回の割合で数回、肩関節に注射します。
ヒアルロン酸は体に含まれる物質なので副作用が少なく、潤滑油のように働き、関節の動きを改善する作用があります。
また、ヒアルロン酸自体にも、炎症や痛みを抑える効果があります。この治療によって、着がえや高いところの物を取るなど、肩を使う動作が楽になる人も少なくありません。